中級者向け解説
新NISAで高配当株を買う前に!中級者が知るべき再投資リスク
新NISAで「配当は非課税だから得!」──その直感、ちょっと待ってください。配当が非課税でも、受け取った配当を効率よく再投資できなければ、長期の複利効果が思わぬ形で損なわれることがあります。
本記事では「なぜ再投資効率が落ちるのか」「実際にどれくらい差が出るのか」「対策としてできること」を中級者向けに具体例と数値でわかりやすく解説します。資産を着実に増やしたい人は要チェックです!
まずは「配当をもらって嬉しい派」か「複利で増やしたい派」か、あなたの投資スタンスを確認してみましょう → 👇簡単チェックリストへ👇
あなたはどっち派?配当活用チェックリスト
以下の項目に当てはまるものが多い方で、自分の投資スタイルを確認してみましょう。
チェック項目 | 配当を「使いたい派」 | 配当を「再投資したい派」 |
---|---|---|
配当金の使い道 | 生活費や趣味のおこづかいにしたい | 資産を増やすために投資に回したい |
投資目的 | 安定収入・インカム重視 | 長期の複利成長を最大化 |
好む銘柄 | 高配当株、REITなど | 成長株、インデックス投信など |
リスク許容度 | 値動きは控えめが安心 | 多少の値動きがあってもリターン重視 |
新NISAでの注意点 | 配当金が口座に残って再投資効率が下がりやすい | 自動再投資で複利効果をフルに活かせる |
✔︎ 「使いたい派」なら高配当株投資は相性◎この記事を読むと理解が深まるかも!
✔︎ 「再投資したい派」なら投資信託や成長株が効率的△他の記事がおすすめ
高配当株 と 投資信託(インデックス)の違い — 簡単比較
短期的なキャッシュ収入を重視するか、長期の複利成長を重視するかで選び方が変わります。下の表で特徴・メリット・デメリットをすばやく確認しましょう。
比較ポイント | 高配当株 | 投資信託(インデックス等) |
---|---|---|
収益の受け取り方 | 配当金(定期的に現金が入る) | 配当はファンド内で再投資(基準価額に反映) |
メリット | ・現金収入が得られる(生活費やおこづかいに便利) ・配当利回りが高ければ安定的なインカム源 |
・自動的に複利効果が働く ・少額から買えて分散しやすい |
デメリット | ・配当を自分で再投資しないと複利効果が弱まる ・減配・業績悪化リスク、再投資の手間 |
・現金としての配当は得られない(「お小遣い感」は薄い) ・基準価額が市場下落で下がるリスク |
再投資のしやすさ | 口座に入る現金を手動で買い付ける必要あり(端株や最低買付単位が障壁) | 自動的に再投資されるため複利が効きやすい |
購入単位・コスト | 銘柄により1株単位/最低単位がネック。売買手数料やスプレッドに注意 | 100円〜数千円から買える。信託報酬(低コスト商品を選ぶこと) |
向いている人 | 今すぐ使える現金収入が欲しい人/インカム重視派 | 長期で資産を増やしたい人/複利重視派 |
ワンポイント:「配当が非課税になる新NISAの恩恵」は両者とも受けられますが、配当の性質(現金で受け取るか自動再投資されるか)により最終の効率が変わります。目的に合わせて使い分けを。
再投資効率の面で落とし穴があります
新NISAで高配当株を持つと「配当が非課税」という大きなメリットがあります。しかし注意点として、配当を受け取った後の再投資効率が下がりやすいという問題があります。以下で具体的に見ていきましょう。
- 配当は一度「現金」として口座に入る
→ 非課税なのは確かだが、そのまま自動で株や投信に戻るわけではない。 - 買付単位の問題
→ 日本株などは最低買付単位(1株や単元株)があるため、少額の配当だとそのまま買い増せないことがある。 - 端株や手数料のコスト
→ 端株で再投資できても、売買手数料やスプレッドで実効リターンが削られる可能性。 - 自動再投資されない
→ 投資信託の再投資とは違い、配当が入った瞬間に自動で複利運用に回る仕組みは基本的にない。
要点:配当を「受取→自分で再投資」するフローが挟まるため、複利効果が途切れやすく、長期の運用効率で不利になるケースがある。
そのため「再投資で効率よく増やしたい」なら、投資信託や自動積立の方が向いていることが多い、という話になります。
📊 例:数値で見る再投資効率の差
仮に年間20万円を高配当株で保有し、配当利回り4%を受け取るケースを考えます。
- 年間の配当 = 200,000円 × 4% = 8,000円
- この8,000円は現金で口座に入る(新NISA内なら非課税)。
- しかし、この現金を自分で買い増しに使わないと、ただの余剰資金になってしまう。
一方、オルカンやS&P500などの投資信託は:
- 配当や分配金がファンド内で自動的に再投資される(課税もなし)。
- 毎日・毎月の積立のなかで自然に複利効果を発揮する。
→ 結果として、高配当株は配当受取り → 自分で再投資という工程が入り複利が途切れがち。長期では投資信託に比べてパフォーマンス差が出やすくなります。
✨まとめると
- 高配当株:配当を受け取ったら自分で再投資しないと複利が効きづらい。
- 投資信託:配当・分配金を自動で再投資してくれるので、複利効果が途切れない。
👉 長期で資産を育てたいなら「自動複利効果を活かす投資信託」、
「配当生活を楽しみたいなら高配当株」と使い分けるのがおすすめ!
みんな自分に合った投資スタイル見つけてね〜👋では次回の記事で〜📕
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